歯科ブログ

2025.6.1 本日の歯科診察について

土浦市にあるどうぶつ病院シンベットでは歯科診療に力を入れています。
当院では充分な術前検査の後、手術を行なっております。

また2024年7月よりドイツ製のマイクロスコープを用いての口腔内清掃を行っています。
拡大して患部を見ることで汚れの見落としを防ぐことができます。

今回は若いブルドッグの口腔内の異常についてです。
左の画像が左側観、右の画像が右側観となります。

ブルドッグの場合、正常でもアンダーバイト(クラス3不正咬合)であることがほとんどですが歯の数が足りないこともよくあります。
単純に歯がない場合を欠歯といいますが実は骨の中や粘膜の中に歯が埋まっていて萌出できない場合がありその歯を埋伏歯と呼びます。

埋伏歯の中には後日歯肉内に嚢胞を形成することによって含歯性嚢胞を形成し圧迫により顎が溶けてしまうことがあります。早期に原因を発見し対処することが重要です。

歯のX線画像を撮影したところ埋伏歯はなく306、308、408が欠歯でした。

含歯性嚢胞はボクサー、ブルドッグなどに加えフレンチブルドッグ、ボストンテリア、チワワなどで経験しています。
年齢を重ねるごとに状態が悪化していくこともあります。
若いうちに歯の本数があっているか乳歯が残っていないか(歯周病の原因になります)などを動物病院でご確認ください。

土浦市、つくば市で歯科診療を行っているどうぶつ病院シンベット
石垣

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